野菜ソムリエ篠田彩子さんに聞く
トウガン

夏が旬なのに冬の瓜と書く冬瓜。夏に収穫したものが冬まで日持ちするからとか、果皮についた白い点が雪に見えるからなどの理由からこの名前がついたとも。原産地はインド。中国を経て日本に奈良時代に伝わったといわれる。


栄 養

利尿作用や解毒作用を期待できるカリウムを豊富に含んでいる。体内の水分代謝を高めてくれる作用があり、高血圧予防に効果的。

旬・選び方

7月から9月に旬を迎える。持った時にずっしりと重みを感じるもの、緑色が濃いものが美味。カットしてあるものは、種がしっかり詰まっているものが良品。

保存のしかた

カットしていなければ、冷暗所で長期保存が可能。カットして長期保存する場合は、皮をむいて使いやすい大きさにして、水分を適度にふき取って冷凍保存。

調理法

皮は炒めて、中身は煮て、わたの部分はスープの具にしたり、ひとつで多くの料理に。味は淡泊なので、濃い味の出る食材や調味料との相性が良い。

野菜ソムリエ篠田彩子さん

2児の母として、育児を通じて改めて食の大切さを感じる日々を過ごしながら、

野菜ソムリエのとしての活動を行う。
「野菜のパワー」の素晴らしさを多くの 方々に知ってもらうべく、情報発信中。


トウガンと鶏肉の煮物
材 料 (2人分)

トウガン……1/2個

鶏もも肉……250kg

塩……少々

だし……カップ2

薄口しょうゆ……大さじ1~2

みりん……大さじ1

お酒……大さじ1~2

水溶き片栗粉……大1

ショウガ……適宜


作り方

1. トウガンは4つに切って、種とワタを取り除いて、緑の皮をむく。4×5センチの角切りにする。皮側に味が染み込むように切り目を入れておく。

2. たっぷりのお湯に塩少々を加え、トウガンをゆでる。竹串が通るくらいまで。茹であがったら、冷水に浸し、粗熱が取れたら水けを取る。

3. 鍋に出汁を入れ、トウガンを加えて4~5分煮る。

4. そぎ切りにした鶏肉を 3 に入れて軽く火を通し、薄口しょうゆ、みりん、お酒を加え5分煮る。

5. 水溶き片栗粉を加え、とろみをつけて出来上がり。お好みでショウガを添える。